「あなたにはヒーローがいるだろうか?」
私には、5人のヒーローがいる。
- 1人目と2人目は、H時代のN氏とM氏。
- 3人目は、F時代のB氏。
- 4人目は、O時代のN氏。
- 5人目は、TのD氏。
この5人の方々は、私の人生に大きな影響を与えてくださったヒーロー達である。
もしも、私にヒーローが1人しかいなかったとしたら、今の生き方にはなっていないと思う。
例えば、3人目のヒーローB氏。
B氏は、私が30代の頃に転職した会社の上司だが、私のことをとても高く評価していただいた。
もしも私が新卒でこの会社に入社していたら、ここでのサラリーマン人生を最後まで送っていたかもしれない。
ところが、4人目のヒーローN氏が、私をヘッドハンティングしてくれた。
B氏に高い評価をいただいていた私は、N氏の誘いを断ったのだが、このN氏が書いた1冊の本の中でのフレーズが私の頭に残っていた。
それは、
「座り心地の良い椅子に座るな。そこに居ると成長がストップする。」
といったものだった。
私は、一度、断りを入れたN氏に、今度は私から頭を下げて、N氏の会社へ転職したのだった。
しかし、その後の人生は、ここから真っ逆様に下降した。
私は鬱病を患い、地元の有名企業へ縁故で拾ってもらい、なんとか九死に一生を得た。
ところが、ここでは最低の評価を連続的に下され左遷に遭い、最後にはパワハラ部署へ配属となり、仕事もこれまでの経験が活かされることのない雑用に近いものとなった。
「座り心地の良い椅子に座るな。そこに居ると成長がストップする。」
胸に刻んだはずのこの言葉は、とっくに自分の中から消え去り、自分の人生はここで終わったと思った。
ただ、一つだけ自分の力を信じて、こっそり続けてきたものがあった。
※ここではそれが何かは言えません
結局、その続けていたものはしっかりとした基盤を作るには至らなかったが、私は満を持して地元の有名企業を辞めた。
そして、自分で会社を興した。
そこから1年は、更に事態は悪化し、何度ももうダメかと思うこともあった。
治ったと思った鬱病も再発し、心療内科にも通うこととなった。
ところが、この状況である人と、そしてある手段と出逢って、一気に人生は好転し始めた。
それから2年経過した今、この記事を書いている。
実は、昨日、私をもっとも高く評価してくれていたB氏と8年ぶり位に会って、お酒を飲んだ。
色々と書きたいことは山のようにあるが、いい時間を過ごさせていただいた。
「やっぱり、この方は波長が合う・・・」
終始そう思った。
「座り心地の良い椅子に座るな。そこに居ると成長がストップする。」
本当にその通りだな…。
自己研鑽とは時に逆風が吹き荒れて、それを乗り越える過程で得るものなのかもしれない。
N氏からのメッセージが、今、ようやく自分を鼓舞している。
アイブレイン株式会社
代表取締役
渡邊 益弘